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こんにちは!
平屋専門店
平屋セレクトの三田です♪
本日は「平屋が人気の理由を徹底解説」
というテーマでお届けしていきます。
皆さんご存知でしたか?
2023年住宅トレンドワードが
「平屋回帰」「コンパクト平屋」
だということ!!!
実は、「平屋回帰」「コンパクト平屋」という言葉は、
皆さん聞き馴染みがあるSUUMOや、
某ニュースでも取り上げられるくらい、
今話題になっているんです!
トレンドになった理由を調べてみると、
その背景には、地域の特徴や過去の教訓、
最近の平屋のニーズについて、大きな変化が関わっています!
そこで今回は、
大きく2つに分けてお話していきたいと思います。
それでは順番にお伝えしていきます!!
まず一つ目の「都道府県別の平屋事情」について。
比較的地価の高い都会では、
平屋が建てられるような条件が難しいのですが、
全都道府県の新築一戸建ての平屋率を調査してみたところ、
予想外の結果となりました。
皆さん、全都道府県の新築一戸建ての平屋率が
一番高い場所はどこだと思いますか?
沖縄県?と思った方もいらっしゃるかと思いますが、
実は沖縄県ではなく、なんと宮崎県が平屋率No.1なんです!
2022年の平屋率ランキングにて、
1位宮崎県(55.8%)、
2位鹿児島県(52.4%)、
3位沖縄県(41.7%)といった結果となっております。
弊社、平屋セレクトの所在地である岐阜県は14位(23%)でした。
2014年の平屋率8.1%だったこともあり、
8年間で283%アップしていました!
全体を見ても、2014年に比べ、
179%平屋率がアップしている結果となっています!
九州地方は福岡県を除く全ての件で平屋率3割を超え、
上位10位以内にランクインしています。
さらに20位までのグループを見てみると、
四国地方や北関東地方が並んでいます。
上位の地域は元々平屋率が高かったことに加え、
世帯の少人数化や家事動線の良さ、
ワンフロアで冷暖房が完結し光熱費用を抑えることが出来る
といったメリットが認知され、
8年間で平屋率が上がったのではないでしょうか。
では、なぜこんなに九州地方で平屋率が高いのか。
詳しく見ていくと、
「災害や各地域独特の気候」が関係していることが分かりました。
九州地方では、まず、2016年に発生した熊本地震をきっかけに、
揺れに強い平屋への関心が増加したそうです。
2階建ての家が、自らの重みで潰れている様子を
目の当たりにしたことで、2階の重みがなく、
地震の揺れに強い平屋に、より注目が集まりました。
さらに、台風や火山噴火といった気候も関係しています。
平屋率2位の鹿児島県が1位といった結果となりました。
続いて、平屋率の高い長崎県、宮崎県、熊本県も
台風の影響を受けやすい地域ということもあり、
「平屋率が高い=台風の影響を受けやすい地域である」ということが分かります。
台風のイメージが強い沖縄県が
上位ランキングに入っていないのはどうしてでしょうか?
実は、台風の上陸の定義は台風の中心が
「北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合」を指すため、
沖縄県は “上陸”という定義ではなく“接近”という分類になるそうです!
そんな台風の通り道、沖縄県の平屋率はダウンしている理由には、
独自の住宅文化とその変化が関係していました。
全国3位の沖縄県は2014年から
2022年の8年間の間に平屋率は47.4%から41.7%にダウンしています。
構造別の着工棟数割合を見ると全国では
圧倒的に木造の比率が高く約9割あります。
これはどの都道府県でも同じ傾向です。
ところが、沖縄は鉄筋コンクリート造(RC造)、
コンクリートブロック造の比率が高く、
木造比率は2014年時点で14% と低い、独特な住宅文化を持っています。
沖縄県は全国の中でも比較的森林比率が低く、
特に木材の生産目的で苗木を植えるなどして人が手を加えている
「人工林」の割合は全国一低いのです。
そのため、貴重な木材を再利用しながら家を住み継いでいく
「貫木屋(ぬちやー)」という独特の工法が古くから受け継がれてきました。
戦後の復興では伝統的な工法でない
木造住宅が一時的に増えますが、
多湿な気候に合わず白アリ被害が拡大したこと、
度重なる台風被害を受けたことから
RC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)やコンクリートブロック造の
ニーズが高まっていったことがこの独特な住宅文化の背景です。
災害はいつ起こるか分かりません。
近年多い水害において、
高い建物に避難する場合、やはり平屋は不利です。
ただ、地震はいつくるか予測ができない反面、
水害は事前に予測できる可能性があります。
早めに避難をすれば命を守ることができると考えると、
第一に考えるのは、やはり日常の暮らしやすさを豊かにすること、
予測不能な有事を優先するというのは合理的なのではないかと思います。
二つ目は、平屋が支持される5つのポイントについて
住宅資材や土地価格の高騰で、
コストダウンした住宅への関心が高まってきています。
また、子育て世帯から、単身や老後の生活をお考えの方、
ひとり親世帯といった様々な世帯が増えたことにより、
住宅ニーズにも変化が起きています。
さらに、終活や実家じまいなどで物を少なくして生活する、
ミニマルな暮らしが注目されています。
そこで今回、平屋が支持される5つのポイントをご紹介します。
1 上層階の重さがかからず、地震に強い構造がつくりやすい
2 施工コストが安く、購入できる人の幅が広がった
3 ランニングコストが安く、高性能な家が実現できる
4 アメリカンテイスト、ログハウスなど、デザインバリエーションの増加
5 ミニマリスト、終活など、モノを持たない暮らしへのシフト
といった内容で平屋は支持されていますので、
詳しく一つずつご紹介していきます。
1 つ目の「上層階の重さがかからず、地震に強い構造がつくりやすい」について
先程もお伝えしたように、
熊本地震以降、地震に強い平屋の需要が急増しました。
平屋のメリットは、バランスが取りやすい安定した構造であり、
建物の重心が低いため揺れにくいことから耐震性に優れています。
さらに、2階建て以上の建物と比べて軽いことから
倒壊のリスクは軽減されることや、
玄関や窓から屋外に逃げやすいといった点が挙げられます。
2つ目の「 施工コストが安く、購入できる人の幅が広がった」について
平屋は、階段や2階トイレが必要ありませんし、
建築中の足場代などの施工コストを二階建て以上に比べて抑えることができます。
弊社の規格型平屋では、太陽光パネルを標準で搭載し、
高断熱といった機能性を追求しつつも、
家計のゆとりを大きくすることを目標としています!
老後資金を残したいシニア世帯や、
住宅ローンに不安を感じているシングル世帯、
ひとり親世帯など、様々な人に手が届きやすい価格帯となっています。
3 つ目の「ランニングコストが安く、高性能な家が実現できる」について
コンパクトな平屋は廊下と呼べる部分も少ないため、
冷暖房効率が高く、家中の
温度を一定にしやすいのが特徴です。
家中の温度を一定にすることで、
高齢になるほど心配なヒートショック対策にもなります。
また、同じ床面積の2階建てと比較して平屋は屋根面積が大きいため、
より多くの太陽光パネルを設置することができますよね。
発電効率がよい分、光熱費を抑えることができますし、
メンテナンス時は足場を最小限に抑えることができるといった点は、
注目したいポイントです。
4 アメリカンテイスト、ログハウスなど、デザインバリエーションの増加
カリフォルニアの風を感じるようなガレージ付きの
アメリカンスタイルの家に、
ぬくもりあふれるログハウスなど、
コンパクトな平屋にも多彩なデザインが続々登場。
好みや趣味によりフィットした、豊かな暮らしが叶います。
テレワーク用の部屋やアウトドアなど趣味を楽しむ拠点として、
敷地内に建てる“離れ”感覚のタイニーハウスも人気が高まっています。
5 つ目の「ミニマリスト、終活など、モノを持たない暮らしへのシフト」について
近年では、終活や実家じまいなどを通じて、
ものを多く持つことで見えてくる課題にふれ、
この先はシンプルに暮らしたいと考える人が増えてきました。
コンパクトな平屋の住まいは、
余計なものを持たないミニマム志向の暮らしにマッチします。
ライフスタイルの変化に合わせて、ものを減らし、
スムーズな動線で快適に心地よく暮らす。
地震に強く、広さも価格もミニマム。
そんなコンパクト平屋は、世代を問わず、
これからの理想の住まいとして、
ますます広がりを見せていくのではないでしょうか。
皆様、「平屋が人気の理由を徹底解説」いかがでしたでしょうか。
地域によって平屋の普及率は変化し、
災害や気候によっても平屋への意識は変わってきます。
皆様のお住まいの地域や、
気候に合わせてマイホーム計画をしていただければ良いと思います!
暮らし方や考え方によって、さまざまあると思いますが、
「こういう考え方もあるんだな~」という程度で
参考にしていただけますと幸いです。
本日も最後までご視聴いただき、ありがとうございました。